お正月が近づく頃から鏡餅を飾るご家庭も多いのではないでしょうか?
鏡餅は神様にお供えする物として昔から伝統を引き継いで来ましたが、仏壇にも鏡餅を飾ってもいいのでしょうか?
仏壇に飾る場合の飾り方や、喪中の場合はどうしたら良いのか。
仏壇への鏡餅の飾り方についてご紹介します。
鏡餅は仏壇に飾る?
本来鏡餅は神様にお供えするものです。
だから仏壇に鏡餅はお供えしないのでは?
と疑問に思いますよね。
信仰する宗教にもよりますが、鏡餅を仏壇に飾っても問題ありません。
ご先祖様に新しい年を迎えられることに感謝して飾りましょう。
では、仏壇へ飾るにはどのようにしたらよいのでしょうか。
鏡餅の仏壇への飾り方
仏壇に飾る場合は床の間に飾るような大きめの鏡餅ではなく、仏壇にはそれよりも小さめの鏡餅を選ぶようにして飾りましょう。
飾り付けはまず、
三方(お盆の下に台座が付いた物)に四方紅(紅白の紙)や奉書紙(紙)などを敷きます。
その上に鏡餅を置き飾ります。
台座の飾り穴がない面を仏壇に向けて飾るようにします。
最近では三方や四方紅は購入した時に厚紙などで出来た物が付いてくる場合もあるので、こちらを代用してもいいですね。
一緒に入っているものを選ぶと便利です。
別々で購入する場合は、大きさもそれぞれですのであらかじめ鏡餅に合うサイズを把握して購入してくださいね。
鏡餅を飾る場所は仏壇のどこ?
仏壇のあいているスペースで構いません。
具足が置いてあるかと思いますが、具足の邪魔にならないところに飾りましょう。
喪中に鏡餅を仏壇に供える?
お仏壇に鏡餅の飾り方をご説明しました。
では、喪中期間の場合はどのようにしたらいいのでしょうか?
喪中期間というのは、個人に対して追悼の意を示して、喪に服している期間です。
そのような時期に、正月飾りを飾ってお祝いをするのはどうなの?
と思ってしまいますよね。
喪中にはお祝いを表す鏡餅、門松やしめ縄といった正月飾りは控えます。
その代わりにいつもよりお仏壇を丁寧に掃除をして、仏花や亡くなった方の好きだった花を飾り、好きだった食べ物をお供えしましょう。
鏡餅を飾る理由は?
鏡餅には、神様と人を仲介する物という意味があります。
昔はよく天気晴れた日にこれからの1年間の幸せを願って神様にお餅を捧げ、その神様に捧げたお餅をみんなで分けて食べると神様から祝福を受けられる、幸せになれる。
と考えられていました。
これは昔から今でも続くことです。
お正月に飾るのには、このように1年の幸せを願う気持ちや新しい年を歓迎する意味でもあります。
飾り終えたら食べると言う習慣も、神様からのパワーや祝福を噛みしめる。
などといった考えがあるので飾り物だったから食べないで処分するのではなく家族みんなで分け合って食べましょう。
そのまま焼いて食べてもいいですし、おしるこやお雑煮にして美味しく召し上がる方法もあります。
まとめ
お正月にはお仏壇にも鏡餅を飾ってもかまいません。
ご先祖様に新しい年を迎えられることに感謝して飾りましょう。
飾る場所は、あいている場所で大丈夫です。
また、喪中期間でしたら鏡餅を飾ることは避けてくださいね。