中部地方では、ひな祭りを過ぎて雛人形を片付けることができないときは、雛人形を裏返しにする習慣があります。
雛人形を片付けるタイミングが悪いとせっかくの雛人形がシミになったりカビが生えたり悪くなってしまいます。
今回は、雛人形を裏返しにする理由と片付けのタイミングについてご紹介します。
雛人形を裏返しにする?
私の実家(中部地方)ではひな祭りの3月3日を過ぎても雛人形を片付けられなかったときは雛人形を裏返しにしていました。
その理由は、裏返しにしておけば片付けたことになるのだとか。
雛人形を片付けるのが遅くなると、婚期が遅れるなんて言われていますがそのおかげで適齢期に結婚することができました(笑)
雛人形を片付けるのが遅くなると婚期が遅れるというのは、
『片付けがきちんとできないような子はいいお嫁さんになれない』
ということからです。
でも実際は、ひな祭りが終わってすぐにしまうことは難しいですよね。
雛人形を後ろ向きにすることでちゃんとひな祭りが終わった事を意識していることになります。
雛人形を片付けるタイミングは?
雛人形は「啓蟄(けいちつ)の日」に片付けるとよいといわれています。
2020年の啓蟄の日は3月5日木曜日です。
啓蟄の字には虫が入っていますよね。
啓蟄の日は冬の間土の中にいた虫たちが外に出てくるくらい暖かくなった頃です。
でも、今年の3月5日は平日ですし片付けをするのはなかなか難しい場合もありますよね。
婚期が遅れるというのは迷信なので少しくらい雛人形をしまう日が遅れても問題ありません。
それよりも、片付けのタイミングとしては天候を気にした方が良いです。
雨の日や湿気の多い日にひな人形を箱に入れてしまうと、しみやカビの原因になってしまいます。
なので、天気予報を見て晴れの日が続く日に片付けた方がいいですよ。
ひな人形のしまい方のポイントは?
ひな人形は女の子の成長を守ってくれる大切な存在です。
何度も買いなおすものでもありませんし、丁寧に扱いたいです。
ひな人形のしまい方のポイントをご紹介します。
・上記のように、湿気に気を付けて曇りの日や夜には片付けない。
・指紋をつけないように、白い綿の手袋をして片付ける。
・毛ばたきで丁寧にほこりを取る。
・部品をすべて外してまとめる。
・人形の顔を湿気防止として、柔らかい布や薄い紙などで覆う。
・衣装がしわがよったり、崩れないように丁寧に箱に入れる。
・人形用の防虫剤を入れる。
・ひな人形を入れた箱は風通しの良いところで保管する。
このようなポイントに気を付けて片付けると安心です。
まとめ
ひな人形を片付けられない場合は、婚期が遅れるといわれていますが後ろ向きにしておくと片付けたことになります。
一般的に片付ける日は、啓蟄の日といわれていますが、平日で時間がなかったり、天候が悪くてそれまでにしまえないことはよくあることだと思います。
雛人形を片付けるタイミングは、日にちよりも湿気の少ないカラッと晴れた日のほうがひな人形のシミ、カビ対策になります。
婚期が遅れるというのは迷信なので、気にすることはありませんが、出しっぱなしというのは良くありません。
天気が良くて、時間があれば3月5日の啓蟄の日に片付けて、タイミングが合わなければできるだけ早めに片付けるようにしましょう。